トリオでレコーディング

トリオで録音してきました!

数あるレコーディングスタジオから選んだのは、郊外にお引越しをしたスタジオ、カサフリーダ。

ここのエンジニアさんは建築家でもありスタジオの設計から手掛けている人。到着するとそこからの眺めはだだっ広い芝生、普通スタジオというと窓もない密閉空間というところが多いですが、ここはスタジオに二重ガラス張りの窓があり、録音中も外を牛の行列がてくてく歩く様子が見えます。

↑大自然!機械に囲まれた生活を何十年続けた経験から、裸足で生活することの大事さを力説してくれたエンジニアさんのすすめで裸足。きもちいい!・・・ってレコーディングはちゃんと屋内のスタジオです笑。


私たちのイメージするディスクは、古い録音にあるようなアンサンブルの息遣いが伝わってくるもの。

通常は、楽器ごとに仕切りを建て付けて壁をつくったり、一人ひとり小部屋に入って録音する方法で、ヘッドホン越しに他の人の音を聴いて録っていくのが今は一般的。(日本はどうなのでしょうか…?)そうすると、後から楽器の音量バランスや音も調整できるし、ミスがあれば録り直しも可。フォトショップと同じで、しようと思えば個々の音程すらも修正出来る。

そうすると楽器同士が空間で交わった音はあまり伝わってこないのです。


私たちは壁もなし、ヘッドホンもなし。バランスも下手したらそのまま出るし、個々に修正も出来ない。撮ったもので勝負する!という録音に挑戦しました。"流行りに逆行するスタジオ"的な意のハッシュタグを使うエンジニアさんも、元々はブエノスアイレスで2000枚のCDを世に出した人。こちらでは"5人目のビートルズ"とみんな表現しますが、大事な仲間のひとり。レコーディングについての想いも聞けました。面白かった!

頻繁にライブを重ねる私たちだからこそ出来ることという自負を持って、泊まり込みで2日かけて、9曲を録り切りました。

…といいながら、この2年くらいでこのプレッシャーのかかる一発勝負な録音スタイル、そういえば結構経験しました。タンゴ学校のCDもそう、ファンパブロガシャルドオルケスタ、ヘルマンマルティネス率いるデカロのオルケスタを再現するセステートティピコボヘミオもそう。。

出来上がったものを聴くと、やっぱり違うんです。今出回っているCDの、各楽器の粒立ちのはっきりした音に慣れていると、もしかしたらあれ?となるかもしれない。

なんでもそうですが、良い悪いではなく、時代の進歩の良いところと、生モノを扱っているという事で大事にしなくてはいけないところのバランス感覚をうまく持てたら良いなと思いました。

これからまた録ったものを並べて、4人で相談しながら音を作っていきます。私たちの1枚目のCD。出来上がるのが楽しみです❤️

↑録り切った直後の写真。みんな顔が疲れてる笑。

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